事あるごとに嫌味や皮肉を添える伊黒小芭内
「ネチネチしている」性格のようですが、当の甘露寺蜜璃と文通するなど微笑ましい一面もあるようです。
一方で鬼を匿う家系で育ち牢屋に監禁されて幼少期を過ごすなど、その過去は闇深いものとなっています。
そんな伊黒小芭内の生い立ちから、鬼殺隊に入るまでをまとめてみました。
【生い立ち】伊黒小芭内は鬼に生活を支えてもらう一家に生まれた
伊黒小芭内の一族は、鬼に生活するためのお金を養ってもらっていたようです。
なんでも鬼が人を殺して奪った金品で生計を立てていたんだとか。
強奪した金で屋敷を構え飯を食らい、する必要もない贅沢をする
見栄っ張りの醜い一族
そして金品を与えられた見返りとして赤ん坊が大好物の蛇鬼に、自分たちが生んだ赤ん坊を生贄として捧げていたのです。
伊黒小芭内はそんな”醜い一族“にとって、”370年ぶりとなる男”として生まれてきたのでした。
【伊黒小芭内】生まれた時から牢屋に監禁され続けて育った過去
“370年ぶりの男”として生まれた伊黒小芭内でしたが、12歳まで座敷牢に監禁されてしまいます。
ですが監禁生活は比較的裕福で、豪華な食事が出されるのでした。
しかも食べきれない程の大量の食事だったようで、余った食事が換気の悪い牢屋の中で悪臭を放っていたとの事です。
現在の伊黒小芭内が食事に興味がないのも、この事が影響しているかもしれません。
監禁されていた割に大事に育てれているようでしたが、夜になると蛇が這いまわるような音と粘りつくような視線を感じるのでした。
【伊黒小芭内】12歳のときに生贄であるコトを自覚
伊黒小芭内が12歳の時に座敷牢から引きずり出され、豪華な部屋へと連れていかれます。
そこには下半身が蛇のような女の鬼が座っており、その時に自分が生贄であることを知るのでした。
ちなみに伊黒小芭内が豪華な食事を食べていた理由はこちらです。
- 伊黒小芭内が370年振りの男の子で貴重だった
- 成長をさせて、食べられる量を増やしたい
そして、出会ったその日に食べられる予定だった伊黒小芭内ですが、その予定は延期されることに。
伊黒小芭内の左目が青緑、右目が黄のオッドアイだったことから気に入った
もう少し成長して食べられる量を増やそう
【伊黒小芭内】口の形を蛇鬼と同じにするために切り裂かれた
「口の形を自分と揃える」ため、伊黒小芭内は口を切り裂かれてしまいます。
蛇鬼は伊黒小芭内の口から滴り落ちる血を盃にため、すべてを飲み干したのでした。
【伊黒小芭内】蛇鬼から逃げるために鏑丸と脱獄を決意
口を切り裂かれたうえに、再び牢屋に監禁された伊黒小芭内。
このままだと殺されると気づき、抜け出すことを決意します。
そして簪(かんざし)のような物で、木の格子を擦り減らすという気の遠くなるような計画を実行。
気づかれるのではないかと神経をすり減らす中、迷い込んだ蛇の鏑丸だけを心の友として脱出の準備を続けるのです。
蛇鬼から襲われた時に煉獄槇寿郎に助けられる
なんとか屋敷から鏑丸とともに逃げ出すことに成功した伊黒小芭内でしたが、蛇鬼に気づかれます。
必死に逃げ出すがすぐに追いつかれ食われそうになりますが、寸前で当時の炎柱「煉獄槇寿郎」に命を救われるのでした。
最終的に蛇鬼によって50人が帰らぬ人になり恨まれることに
生き残った伊黒小芭内は、炎柱の計らいで生き残った”いとこ”と対面します。
ですが、その”いとこ”に心無い言葉を浴びせられるのです。
あなたが逃げたせいで50人みんな殺されたわ。
あんたが殺したのよ 生贄のくせに。おとなしく喰われときゃ良かったのに!!
正当性の欠片もない言葉でしたが、伊黒小芭内の心をえぐるには十分すぎる程でした。
【伊黒小芭内】過去を償うために鬼殺隊へ入隊
いとこの言葉に心をえぐられた伊黒小芭内は、やり場のない思いを鬼にぶつけるため鬼殺隊へ入隊します
誰かのために命を懸けると 自分が何か少しだけいいものになれた気がした
こう考えると少しだけ気が晴れたようです。
しかし、それでも五十人が死んでしまったということが重くのしかかるのでした。
甘露寺蜜璃と出会うことで心境に変化が生まれる
過去の悲惨な体験を引きずる伊黒小芭内でしたが、甘露寿蜜璃と出会うことで心境に変化が起こります。
鬼舞辻無惨を倒して自らも死に、身体に流れる汚い血を浄化したい[
「鬼のいなくなった平和な世界でまた人間に生まれ変われたら、その時こそ必ず彼女に好きだと伝える」と決意するのでした。
伊黒小芭内が口を隠す理由とは?
伊黒小保内が口を隠す理由は口が避けているからでしょう。
実際に伊黒小芭内は自身のことを汚い一族だと感じていること。
そして、口元をみると過去を思い出すことや大切な人達に傷つけられた傷を見せたくなかったからなのかもしれません。
まとめ
生贄として幼少期を過ごし、「生きる」という選択をしたために多くの人が死ぬことになるという壮絶な過去を持つ伊黒小芭内
ネチネチとした性格も、その背景を知ると胸が痛くなります。
生まれ変わった平和な世界で、幸せになって欲しいですね。
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