老若男女問わず世界中で愛されている「鬼滅の刃」
その人気の理由の一つに、炭治郎を含むキャラクターたちの辛い過去を深く掘り下げた描写に思わず感情移入してしまうことが挙げられます。
今回は、キャラクターの中でも人気のある「鬼殺隊」の中の9人の「柱」の壮絶な過去をまとめてみました。
【水柱】富岡義勇の過去のエピソードはこちら
冨岡義勇は両親が幼い頃に病死をしています。
そのため、冨岡義勇は姉と2人で暮らしていたのですが、そんな平穏な日が崩れ落ちる日が突然やってきました。
その日は姉の結婚式の前日だったのです。
最終的に姉は冨岡義勇を鬼から守って、帰らぬ人になってしまいます。
その後、元水柱である鱗滝のもとで生活し、親友の錆兎とともに鬼殺隊に入るための修行に明け暮れます。
そして鬼殺隊の最終選別の際、錆兎は冨岡義勇を助けつつ鬼を殲滅。
そんな最終選別ですが、錆兎は鬼に●されてしまいます。
鬼殺隊に入隊した後も、姉が襲われた時や錆兎が助けてくれた時に何も出来なかった自分に引け目を感じ、「自分が死ねばよかった」という思いを抱えながら生きています。
【蟲柱】胡蝶しのぶの過去のエピソードはこちら
両親と姉・カナエと幸せに暮らしていましたが、鬼に襲われ両親は亡くなってしまい平和な日常が一変。
岩柱・悲鳴嶼に助けられたしのぶとカナエは、多くの人を守るために鬼殺隊に入隊することを決意します。
穏やかで優しいカナエと短気で不愛想なしのぶ。
正反対な性格をした姉妹は、修行に励んだ末に2人一緒に鬼殺隊に入隊します。
カナエは柱となり「鬼と人間が共存する世界」を夢見ていましたが、しのぶはそれが理解できませんでした。
そんな時、カナエは上弦の弐・童磨に●されてしまい、しのぶに鬼殺隊を辞めるよう言い残して帰らぬ人に。
しのぶは姉の敵を討つため柱になりますが、鬼が憎い気持ちとカナエの夢を叶えたい気持ちとの葛藤に悩まされます。
しのぶは「あなたの笑顔が好き」というカナエの言葉が忘れられず、生前のカナエのようにどんな時でも穏やかな笑みを浮かべるようになりました。
【炎柱】煉獄杏寿郎の過去のエピソードはこちら
代々炎柱を輩出した名家の生まれで、父も炎柱として活躍。
幼い頃から炎柱候補として育てられて、鍛錬を重ねていました。
しかし、大好きな母が病を患ってしまい、「弱き人を助けるのが強く生まれたものの責務」と言い残して帰らぬ人になります。
そして母の死後、父親であり炎柱だった煉獄槇寿郎は酒に溺れて、剣士を辞めてしまいます。
ただ、煉獄杏寿郎は落ちぶれた父を責めることもせず、幼い弟のフォローをしながら懸命に稽古をして、独学で炎の呼吸を習得。
その後、炎柱となり、母の言葉通り強くなって弱い人を助けることに命をかけます。
【音柱】宇髄天元の過去のエピソードはこちら
忍びの家系の長男として生まれた天元は、9人いた兄弟のうち3人を厳しい修行で亡くしました。
その後、残った6人の兄弟は父の命令で互いに知らぬまま殺し合いをさせられ、天元自身も兄弟2人を手にかけてしまい激しくうろたえます。
最終的に人間らしい感情が薄い弟と一騎打ちになりますが、「強い子のみを残す」という父の異常な策略に心底嫌気がさし、3人の妻を連れて忍びの里を抜けます。
非人道的な父とその生き写しである弟のようにはならないと誓い、自分の命よりも3人の妻の命を最優先に考えるようになりました。
【霞柱】時透無一郎の過去のエピソードはこちら
10歳で両親が他界し、双子の兄・有一郎と2人で暮らし始めた無一郎。
そんな時透無一郎ですが、11歳の時に「始まりの呼吸」の子孫であることが分かり、産屋敷家直々に鬼殺隊に誘われます。
ただ、兄の有一郎がこれに反対。
その結果、お互いに口も利かない険悪な状況になります。
寝ている時に鬼に襲われてしまう
ある日、寝ている所を鬼に襲われ必死に応戦しますが、有一郎が瀕死の状態に。
どうか…弟だけは…助けてください。
人の…役に…立ちたいというのを…俺が…邪魔した…
実は兄の有一郎が冷たい態度を取っていたのは、無一郎のことを大事に想っていたからこそだったのです。
その後、無一郎は鬼殺隊に入隊し2か月で柱になりますが、この出来事のショックにより過去の記憶をなくしてしまいます。
【恋柱】甘露寺蜜璃の過去のエピソードはこちら
一般的な家庭で鬼とは無縁の生活を送っていた甘露寺蜜璃。
しかし、桜色の髪と大食漢で筋肉密度が常人の8倍という特異体質を持つというコンプレックスを抱えていたのです。
そんな甘露寺蜜璃ですが、17歳の時にお見合いをします。
しかし、この特異体質を理由にひどい言葉を吐き捨てられてことごとく破談になります。
破談のショックで自分を誤魔化すようになった
年頃の娘にとって大きなダメージのある言葉に傷ついた甘露寺蜜璃。
自分をごまかすように髪を黒く染め特異体質を必死に隠そうとしましたが、次第にその考え方に疑問を抱くように。
ただ、炎柱だった煉獄杏寿郎に出会い、考え方に変化が生まれていきます。
そして「ありのままの自分を受け入れてくれる場所」である鬼殺隊に入隊し、コンプレックスを生かして人を助けると心に誓います。
【蛇柱】伊黒小芭内の過去のエピソードはこちら
蛇の形をした鬼に生贄を捧げて生活していた女系一族の家に数百年ぶり男児として生まれた伊黒小芭内。
目の色が左右で違う珍しい生贄として12歳まで牢獄に監禁されていました。
ある日、自分の口と同じにしたいという蛇鬼の気まぐれから伊黒小芭内の両方の口が裂かれてしまいます。
実家から脱走することを決意
伊黒小芭内は生き延びたいと強く感じるようになり、相棒の蛇・鏑丸と一緒に脱走することを決意。
最終的に当時の炎柱が助けてくれて、生き延びることができましたが、そのせいで50人もの命が奪われたことを知りショックを受けます。
鬼殺隊に入った後もずっと罪の意識に襲われ続けられます。
伊黒小芭内はそんな罪の意識を人を助けることで軽くできればと思っていながら、鬼殺隊の仕事をしているようです。
【風柱】不死川実弥の過去のエピソードはこちら
粗暴な父と体の小さい母の間に7人兄弟の長男として生まれた家族思いの不死川実弥。
ろくでなしの父が刺されて亡くなった後、母を助けながら一家の生計を立てていました。
しかし、ある日一家が鬼に襲われてしまい、留守にしていた実弥と弟・玄弥以外の兄弟は鬼化した母に●されてしまいます。
鬼化した母と知らず自分の手で始末した実弥ですが、それを玄弥に軽蔑されたまま鬼殺隊に入隊します。
信頼していた先輩が帰らぬ人に
入隊して間もないころ、兄弟のように接してくれていた先輩が任務中に亡くなったことにショックを受けます。
そういった経験もあり、自分を追って鬼殺隊に入隊した弟の玄弥を「大事な弟には死んでほしくない」という想いから拒否。
その結果、兄弟の軋轢が生まれてしまいます。
【岩柱】悲鳴嶼行冥の過去のエピソードはこちら
貧しい家庭出身で、母は悲鳴嶼行冥を出産して亡くなり父と兄弟は病死。
自身も幼い頃の高熱によって失明するという不幸に見舞われましたが、寺に引き取られて育っています。
その後は自身と同じように身寄りのない子供たちと寺で仲睦まじく暮らしていました。
しかし、ある一人の子供の裏切りにより寺が鬼に襲われてしまいます。
子供たちを守ろうと無我夢中で鬼を殴り倒しましたが、助けられたのは少女一人だけでした。
しかし、混乱状態の少女は「悲鳴嶼がみんな●した」と言ってしまい、死刑囚になってしまいます。
その後お館様に冤罪であることを認めてもらい心が救われますが、数々の裏切りにより人を信用することが怖くなります。
まとめ
今回は9人の「柱」の過去を簡単に紹介しました。
驚異的な強さの裏には悲しく辛い過去があり、それが強さを引き出す要因になっています。
過去はそれぞれ違っても「誰かを助けたい」「守りたい」という強い気持ちで鬼と戦う姿に胸を打たれますよね。
この「誰かのために強くなる理由」こそが「鬼滅の刃」の原点ではないでしょうか。
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