「鬼滅の刃」の中には「藤の花」というキーワードが所々出てきます。
設定上は鬼は藤の花が嫌いなようで、香りだけで鬼を寄せ付けない効果があったり。
主人公の炭治郎達が旅の途中で泊まる宿舎は【藤の家】という名前になっています。
今回は一体なぜ鬼が藤の花を嫌がらうのか?の理由を確認していきます。
【鬼滅の刃】鬼が藤の花を嫌う設定をおさらい
こちらは鬼滅の刃の鬼殺隊の最終選別のシーンとなります。
最終選別の場所は周りが藤の花に被われている特殊な山。
それほど鬼は藤の花が苦手なようで、原作中にも以下の場面で藤の花が登場します。
- 藤の花が咲いている場所は鬼が来ない
- 藤の花の香りを身に付けること・お香を炊くことで鬼を寄せ付けない
- 藤の花の毒で鬼は死ぬ
こちらの描写からも分かる通り、鬼は藤の花を避けています。
この他にも炭治郎たちが旅の途中で泊まる宿舎「藤の家」にも藤の花が採用されています。
鬼が藤の花が嫌いなのは鬼滅の刃だけの設定
鬼を寄せ付けないものとして「藤の花」が使われるのでしょうか?
ちなみに「桃太郎」などの鬼退治を題材にした昔話や伝説を調べてみても、藤の花がダメという描写は出てきません。
そのため、藤の花を鬼が嫌う設定は本作オリジナルなのでしょう。
でも、どうして藤の花なのか気になりますが、以下の7つが鬼が藤の花を嫌がる理由なのではと言われています。
【理由】鬼が藤の花を嫌うのはなぜ?7つの理由を考察
鬼が藤の花を苦手とする理由として、次のことが考えられます。
→7つの理由を確認する
- 藤の花は太陽の下で育つ植物だから
- 藤の花はマメ科だから
- 藤のコブには制ガン作用があるから
- 家系的に藤の毒に弱い家系だったから
- 鬼舞辻無惨の過去に関係しているから
- 単純に藤の花の香りが生理的に無理だから
- 藤の花の花言葉が鬼にはないモノを表しているから
以上の7つの理由を詳しく見ていきましょう。
①藤の花は太陽の下で育つ植物だから
藤の花は日光をたくさん浴びないと咲きません。
つまり、「藤の花が咲く場所=日光が降り注ぐ場所」ということになります。
鬼は日光を浴びると消えてしまうので、藤の花が咲く場所に近づくことができないという設定に結びつくことになります。
②藤の花はマメ科だから
藤の花はマメ科フジ属という分類に所属している植物です。
そして、マメは漢字で「魔滅」とも表され、災いを滅ぼすという意味があります。
節分で豆まきをするのはこの由来からきていますが、「鬼を退治する」という観点からマメ科である藤の花に関連付けられる形になったと考えられます。
③藤のコブには制ガン作用あるから
藤の樹皮にできるコブの部分を「藤コブ」と言いますが、ガンを抑制する効果があると昔から言われていました。
そして、実際に民間療法として取り入れられていたようです。
そして、鬼のラスボスである鬼舞辻無惨は、ガンに例えられることがあります。
次々と鬼を量産していく様はガンの転移を彷彿とさせ、じわじわと体を蝕んでいく嫌な感じがまさにそうです。
この「ガン=鬼舞辻無惨」という定義からすると藤の花がもたらす影響は効果てきめんです。
④藤の毒に弱い家系だったから
藤の花には毒性があり、食べると吐き気や腹痛・めまいなどに襲われます。
本作の中でも、胡蝶しのぶが藤の毒を体に取り入れることで鬼を倒すのに一役買っていました。
無惨が鬼化する前は病弱で床に臥せることが多かったのですが、同じ血筋の産屋敷家も代々病弱気質です。
毒性に耐えられる体力がないので、遺伝子的に弱いのではないかと推測されます。
⑤鬼舞辻無惨の過去に関係しているから
鬼舞辻無惨の起源は平安時代にさかのぼります。
20歳まで生きられないと医者に宣告されるほど病弱に生まれた無惨は、人一倍生きることに執着していました。
その執着心は、症状が改善しないことに痺れを切らし医者を惨殺するほど激しいものでした。
その当時、平安貴族の間では藤の花は喪服として使用されており、「藤衣(ふじごろも)」として短歌の題材になるほど流行。
いわば死の象徴ともいえるそれは、無惨にとって恐怖の対象だったのかもしれません。
⑥単純に藤の花の香りが生理的に無理だから
誰しも苦手な香りの一つや二つありますよね。
満員電車の汗と整髪料の入り混じる匂いだとか、きつすぎる香水だとか。
これはもう単純に好みの問題で、藤の花の香りは鬼にとって「異臭」であり、シンプルに受け付けないから近づかない!という本能的なものであるという理由があるかもしれません。
⑦藤の花の花言葉が鬼にはないモノを表しているから
藤の花の花言葉は「優しさ」と「歓迎」です。
元人間だった鬼たちは、辛くて悲しい過去の負の感情に支配されています。
鬼になった自分に足りない感情の一つが「優しさ」であること。
自分たちが「歓迎」されない存在であることを思い知らされるのが藤の花であり、再び傷つくことを恐れて近づかないのではないのでしょうか。
まとめ
今回は「鬼滅の刃」のいまだに解明されていない「なぜ鬼は藤の花が苦手なのか」という謎を考察してみました。
公式には発表されていませんが、どの可能性も考えられるので想像は膨らむばかり。
あたたかい日差しの下で散歩しながら、綺麗に咲き乱れる藤の花を見て「鬼滅の刃」の世界に浸ってみるのも良いかもしれませんね。
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